高麗人参関連の製品を選ぶ時、「紅参」であるかどうかが重要なポイントになってきます。
「紅参」を簡単に説明すると、高麗人参を長期保存させる目的で加工した人参です。
特長は通常の生の高麗人参よりも薬効成分が多く含まれていること。
ここでは紅参のことを分かりやすく理解してもらうため、図解で説明していきます。
目次:
高麗人参の紅参とは?
紅参(こうじん)は、高麗人参を長期保存させるために加工されたものです。
紅参の最大の特長は、高麗人参の種類の中でも最も薬効成分が多いことです。
紅参を作り出す加工法は、生の高麗人参を皮ごと蒸して、その後2週間近く乾燥させます。
下記のイメージ写真のように赤い褐色になったら出来上がり(目安は水分量が14%以下)。
▲紅参のイメージ写真
紅参を服用することで主に次のようか薬効が期待できると言われています。
- 風邪の予防
- 二日酔いの防止
- アレルギー症状を緩和
- 自律神経の働きの改善(不眠改善)
- 冷え症の改善
- 男性の性機能の回復
ちなみに高麗人参は加工法によって大きく3つの種類に分けることができます。
ここを押さえると、紅参の理解が深まるので興味のある方はこの後の「高麗人参の加工法による違い」をお読みください。
「紅参」の読み方
「紅参」は、日本語で「こうじん」または「べにさん」と読みます。
本場の韓国では「紅参」を「紅蔘」と表記して「ホンサム」と読みます。
また英語では「Korea Red Ginseng」、中国では「高麗蔘」と呼ばれています。
当サイトでは100年以上の歴史を持つ紅参製品ブランド『正官庄(せいかんしょう)』の日本語読みに合わせて「こうじん」で統一しています。
高麗人参の加工法による違い
高麗人参は加工法の違いによって「水参(すいじん)」、「白参(はくじん)」、「紅参」の大きく3つに区別されます。
▲画像引用元:金氏高麗人参(株)研究開発室「高麗人参について」
それぞれの加工法について次の順番で分かりやすく解説していきます。
「よく分からない…」と言う方は最初に「高麗人参の6年根が貴重な理由は?」をご一読ください。
水参の特長
水参とは、4~6年根の人参を土から掘りだして、何も加工をされていない、そのままの高麗人参のことです。
水参は全ての人参加工品の原料となります。
ただ水分をたくさん含んでいるため(80%近い水分量)、保存に不向きで腐りやすいのが欠点です。
日本ではあまり馴染みがないですが、韓国では生の高麗人参を主に料理用として使います。
煮る・焼く・揚げるなどして食べることができ、すりおろしたものを調味料として使ったり、もちろん生のママでも食べれます。
この水参を使った韓国料理として「参鶏湯(サムゲタン)」が有名かもしれません。
サムゲタンは、丸鶏の中にもち米や高麗人参などの漢方食材を詰め、2〜3時間ほど煮込んだ薬膳料理です。
▲韓国料理「参鶏湯(サムゲタン)」
白参の特長
白参とは、基本的に水参(=生の高麗人参)の皮をはがして、太陽熱または熱風で乾かしたもの指します。
乾かした後の水分量は12%以下になり、主に4年根の高麗人参が使われます。
特長としては水参と比べて保存が利くことです。
使い方としては、水参の料理や調味料としての扱いとほとんど変わりません。
もちろん参鶏湯(サムゲタン)の食材として、また人参酒の原材料としても使えます。
また白参をそのまま薄く切って、アメのようになめて食べる方法もあります。
その他にもお茶のように飲む方法もあるようです。
具体的には、白参を薄く切って小さい鍋に入れて1〜2時間煮込んで煎じたり、薄く切った白人を沸騰したお湯に入れて飲みます。
欠点としては、皮をはぐことで皮に多く含まれた薬効成分も落とされてしまうことです。
▲白参のイメージ写真
紅参の特長
紅参とは、蒸した後に長い時間乾燥させた高麗人参のことです。
一番の特長は、水参や白参と比べても薬効成分が圧倒的に多いこと。
見た目は赤褐色で非常に堅く、長期保存が可能です。
一般的な紅参の加工方法は、まず厳選された水参(=生の高麗人参)の皮をむかずに2時間ほど蒸します。
その後に機械で18時間ほど乾燥させ、さらに2週間天日で干します。
また紅参には、栽培から6年を経過した6年根の高麗人参だけを使用します。
6年根は有効成分であるサポニンがバランス良く含まれており、紅参を作る加工法によってサポニンの種類と量が増えます。
これによって体内への吸収が高まり、効果が強くなることが解明されているようです。
※「サポニンとは??」という方は「サポニンがもたらす5つの効果・効能」に目を通しましょう
▲画像引用元:正官庄「あなたは紅参を知っていますか?」
およそ1000年前に誕生した紅参は、薬用として確かな効力を発揮すると世界中に認知されるようになりました。
実際、紅参は世界中の多くの医学研究者から薬効治験と成分の分析・研究が進められています。
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